日本の農業経営あるべき姿 ぶった農産

久々の企業戦略ネタです。少々古いですが、
9月7日のNHK経済羅針盤は、地元石川県の株式会社ぶった農産、佛田利弘社長でした。
7年前、日本ではじめてできた農業株式会社、従業員10名、顧客2万人、売上1億1千万円です。
米や野菜をつくり、これらを農家自ら加工し、直接販売することで儲かる農家を実現しました。
社長、「農家は非常に遅れている分野だと言われているが、工業・商業と同水準の経営手法や経営技術を取り入れるべき」という持論をもっています。
儲かる農家その秘訣、かぶをつけものメーカーに出荷、取引先のつけものがとっても売れている話を聞き、自分もつけものづくりを始めたら、かぶが10倍ちかくの値段で飛ぶように売れた。
加工し、付加価値をつければ、農家も儲けることができることに「気づき」ました。
農業者が商売人になったと批判もされたが、自分で値段をつける、価格形成力をつけることによって計画的な経営ができる。
インターネットが登場すると、いち早く立ち上げ自社製品をネット販売、リクルート活動も行った。また、ミュージシャンを応援する投資ファンド会社、集まったお金でCDを作成する。音楽と農産物、育てるのに変わりないとし、「農家にも投資してくれないか?」コメ対象に1000万円を集める取組も行った。
佛田さんのようにこだわって作っているものは、作品と考えていいのでは、広い意味で農家もアーティスト、配当はお米かお金、目的はお客との関係をつくること、お米を食べてもらうこと。
これからの農業は注目すべきことがたくさんあります。石川の会社がこのような取り組みを行いながら農家の意識改革を行い、日本の農業のあるべき姿を描いていることは素晴らしいことだと感心しました。
ぶったさんとは、15年前に金沢の勉強会で1度お会いして、名刺交換させて頂いた記憶があります。

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